映画「トゥモロー・ワールド」レビュー:セピア色の静かな終末

作品情報

タイトル:トゥモロー・ワールド 公開年:2006年 上映時間:109分 監督:アルフォンソ・キュアロン あらすじ:
人類に子供が生まれなくなった西暦2027年。 何の目的もなく働いていた国家官僚のセオが、ある日突然、何者かによって拉致される。 セオを拉致したのはセオの元妻ジュリアンが率いる反政府組織で、世界がひっくり返るような秘密を掴んでいた……。 (Filmarksより)

感想・評価

繁殖能力が無くなった人類の話。 物悲しさと臨場感に溢れた見応えのある作品。
個人的なエピソードとして、この映画に出会った経緯も印象に残っている。 ある日、ビートルズのblackbirdを聴いた時、地球が終わるのを無抵抗にただ待っているような「愁末感」を感じた。
色で例えるなら、セピア色。 その色があまりにも綺麗で、そういう色をした映画を観たくなった。 隕石だ宇宙人だではなく、もっと静かにゆっくりと迫る週末を受け容れる人類、そういうテーマの作品はないかと探し、巡り合った作品。
残念ながらblackbirdは挿入歌ではなかったが、かなりドンピシャの色をしている。 ジャスパーおじいさんの家で、これまた大好きなRadioheadのLife in a Glasshouseがかかっていてこれまた最高。

視聴リンク

採点

この映画の評価は…
★9:度々話題にし続けちゃうかも
他にも、観た映画を独断と偏見で採点してます 他のレビューと採点基準は以下
  • 採点別まとめ
★10:別格の思い入れ。殿堂入り。
★9:度々話題にし続けちゃうかも
★8:これを切り口に映画の話を振れる
★7:好き。場が映画の話なら話題にする
★6:人に話振られたら「良いよね」と言える(印象深かった何かがある)
★5:可もなく不可もなし
★4:微妙だし記憶に残らなそう
★3:つまらない上に不満
★2:途中で諦めるレベル
★1:嫌い。生理的に受け付けない。