映画「灼熱の魂」レビュー:冒頭から異常な気迫で鷲掴みにされる131分

作品情報

タイトル:灼熱の魂 公開年:2010年 上映時間:131分 監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ あらすじ:
それはあまりにも突然で奇妙な出来事だった。双子姉弟ジャンヌとシモンの母親ナワルが、ある日プールサイドで原因不明の放心状態に陥り、息絶えたのだ。 さらに姉弟を驚かせたのは、ナワルを長年秘書として雇っていた公証人のルベルが読み上げた遺言だった。ルベルはナワルから預かっていた二通の手紙を差し出す。それは姉弟の父親、兄それぞれに宛てられたもので、今どこにいるのか分からない彼らを捜し、その手紙を渡す事が、母の遺言だった。 いったいその手紙には何が記されているのか?そして母が命を賭して、姉弟に伝えたかった真実とは…。 (Filmarksより)

感想・評価

心を閉ざしつづけていた母の死と遺言をきっかけに、双子の兄妹が母の生前の謎を紐解いていく話。
内容と関係無い話だが、一つ僕が確かだと思っている事を聞いてほしい。 音楽アルバムの1曲目、小説の序章、漫画の第1話、映画のオープニング… それらは、間違いなく全篇を左右する特別なフィールドである。 そしてそこに強烈な意味を持たせている作品は、明らかに他とは違う異質なオーラが滲み出る。 要は「初っ端でビビっときた作品はだいたい間違いない」ということだ。
この作品も、冒頭のシーンで「ビビっ」ときた。
静かな荒野に佇む廃墟のような建物の一室、RadioheadのYou and Whose Army?がフェードインしながら物語は始まる。 中東らしき場所で、髪を刈られる子供達。 だが虐げられている様子はない。 この上ない覚悟のような色が、子供たちの目の奥に、か弱くも力強く塗られている。
ひときわ、ただならぬ眼の色をした少年にフォーカスすると、トム・ヨークの歌声は最大ボリュームに達する。 この強烈なオーラを纏ったオープニング・シークエンスが、衝撃のストーリーのすべてを現しているように感じられた。
僕がドゥニ・ヴィルヌーヴという監督が大好きになったきっかけの作品だ。

視聴リンク

採点

この映画の評価は…
★7:好き。場が映画の話なら話題にする
他にも、観た映画を独断と偏見で採点してます 他のレビューと採点基準は以下
  • 採点別まとめ
★10:別格の思い入れ。殿堂入り。
★9:度々話題にし続けちゃうかも
★8:これを切り口に映画の話を振れる
★7:好き。場が映画の話なら話題にする
★6:人に話振られたら「良いよね」と言える(印象深かった何かがある)
★5:可もなく不可もなし
★4:微妙だし記憶に残らなそう
★3:つまらない上に不満
★2:途中で諦めるレベル
★1:嫌い。生理的に受け付けない。