映画「レミニセンス」レビュー:SFとして完璧に美しい1シーンを目撃せよ

作品情報

タイトル:レミニセンス 公開年:2021年 上映時間:116分 監督:リサ・ジョイ あらすじ:
全世界渇望のハリウッドSFサスペンス超大作 都市が海に沈み、水に支配された世界で、〈記憶潜入エージェント〉として暗躍するニックに、検察から仕事が舞い込む。 新興勢力のギャング組織の男が瀕死の姿で発見された。 彼の記憶に潜入し、ギャングの正体と目的を掴めという依頼だ。 彼の記憶から映し出された、事件のカギを握る謎の女性メイを追って、多くの人々を記憶潜入(レミニセンス)するニック。 だが、膨大な記憶と映像に翻弄されたニックは、予測もしなかった陰謀へと巻き込まれていく──。 (Filmarksより)

感想・評価

「記憶に潜入」と謳っているので、もっとハードなSFを想像していたが… 話のメインはラブストーリーだった。
主人公は「記憶潜入エージェント」なるものを生業としているが、「インセプション」のように本当に他者の意識内に潜入するわけではない。 人の記憶を再生できる未来のマシンを使い、被験者に語りかけながら記憶をホログラフィーに映し出し、情報を探る。
荒廃した未来ではみんな過去に縋ることを好み、過去の記憶に浸るためにエージェントを尋ねる人もいれば、捜し物をするために門を叩くもいる。 そんなこんなで、ややこしい事件にまきこまれる…的な、比較的わかりやすい話。 なので、頭がこんがらがるようなことはなくスッと見られた が、その分、強烈な余韻も無かったかな…。
ただし。 詳しくはネタバレになるので避けるが、後半、「とある人が、とある人に語りかける」シーンには…完璧にやられた。 あんなにSF的に美しいシーンはそうそう無いだろう。 あのシーンのためだけにこの映画があるといっても過言ではない… まさに、「映画大好きポンポさん」の第1巻のこのシーンである。
僕もこういう瞬間に出会いたいがために、映画を観ている。
僕もこういう瞬間に出会いたいがために、映画を観ている。

視聴リンク

採点

この映画の評価は…
★6:人に話振られたら「良いよね」と言える(印象深かった何かがある)
他にも、観た映画を独断と偏見で採点してます 他のレビューと採点基準は以下
  • 採点別まとめ
★10:別格の思い入れ。殿堂入り。
★9:度々話題にし続けちゃうかも
★8:これを切り口に映画の話を振れる
★7:好き。場が映画の話なら話題にする
★6:人に話振られたら「良いよね」と言える(印象深かった何かがある)
★5:可もなく不可もなし
★4:微妙だし記憶に残らなそう
★3:つまらない上に不満
★2:途中で諦めるレベル
★1:嫌い。生理的に受け付けない。